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スコッチは今や世界中で飲まれている。
昔はスコットランドの地酒だったが、ここまで飲まれるようになったのにはわけがある。
それはブレンデッドウイスキーのおかげだと考えられる。
実際の売り上げを見てもブレンデッドが9割を占める。
イギリスのDrinks Internationalによるデータから、売上(販売量)のランキングをまとめた。
また、売上の推移をグラフにした。
2020年 スコッチウイスキー売上(販売量)
- ジョニーウォーカー 14.1 9L/ケース 単位:100万ケース
- バランタイン 7.0
- グランツ 3.6
- ウイリアム ローソンズ 3.3
- シーバスリーガル 3.2
- ブラック&ホワイト 2.9
- ウィリアム ピール 2.8
- ラベル5 2.6
- デュワーズ 2.6
- J&B 2.3
- ホワイトホース 2.1
- ベル 2.1
- パスポート 1.8
- サー エドワーズ 1.8
- ブキャナンズ 1.5
- ティーチャーズ 1.4
- 100パイパーズ 1.3
- クランキャンベル 1.3
- グレンフィディック 1.2 モルトウイスキー
- ザ グレンリベット 1.2 モルトウイスキー
- ヴァット69 1.1
ダントツの1位がジョニーウォーカーである。
そして2位はバランタインで、この2銘柄は今後しばらくは安泰であろう。
3位のグランツに迫ってきているのが、ウィリアム・ローソンズである。
ウィリアム・ローソンズはあまり聞き慣れない銘柄であるが、毎年徐々に売上を伸ばしている。
同様に、6位のブラック&ホワイトも着実に売上を増やしている。
スコッチウイスキーの9割がブレンデッドといわれる中で、
大健闘なのが、19位のグレンフィディックと、20位のザ グレンリベットである。
シングルモルト人気でじわじわと順位を上げてきている。
しかし、今後は需要に対して、生産量をどこまで増やせるかが、ポイントになるだろう。
このデータにはフェイマスグラウスが含まれていない。
2014年からデータを開示していないが、おそらくTOP20にはランクインすると思われる。
スコッチのオーナーを見ると、ディアジオとペルノリカールの2強状態である。
グローバルな合併を繰り返して現在に至っている。
今後は独占の問題があるため、この2社以外で合併・統合などが進むかもしれない。
ブレンデッドスコッチに関しては、すべてが輸入されているわけではない。
日本国内でのメジャーブレンデッドスコッチはほぼ確定している。
そして、シングルモルトスコッチやバーボン、ジャパニーズがあり、
これ以上ブレンデッドスコッチが入り込むのは難しいのかもしれない。
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●あとがき
あと数カ月もすれば2021年のデータが公開されるだろう。
2020年に新型コロナの影響で売上を落とした銘柄が、
2021年に踏みとどまることができているのか、気になるところだ。
月並みなことだが、ピンチの時は他社に差をつける機会である。
データの公開が楽しみだ。