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世界中で最も売れている(=飲まれている)ウイスキーは何なのか?
やはりスコッチなのか、国の人口を考えるとバーボンなのか、最近人気ジャパニーズは、、、
イギリスのDrinks Internationalによるデータから、売上(販売量)のランキングをまとめた。
また、売上の推移をグラフにした。
2021年ランキングはコチラ ↓
●売上ランキング
2020年 ウイスキー売上(販売量)
- McDowell’s No.1 Indian 25.7 9L/ケース 単位:100万ケース
- Imperial Blue Indian 21.3
- Officer’s Choice Indian 20.8
- Royal Stag Indian 18.5
- Johnnie Walker Scotch 14.1
- Jack Daniel’s American 12.3
- Jim Beam American 10.7
- Hayward’s Indian 9.7
- 8PM Indian 8.4
- Crown Royal Canadian 8.1
- Jameson Irish 7.7
- Ballantine’s Scotch 7.0
- Blenders Pride Indian 6.6
- Bagpiper Indian 5.3
- Kakubin Japanese 5.1
- Old Tavern Indian 4.5
- Royal Challenge Indian 4.3
- Grant’s Scotch 3.6
- Black Nikka Japanese 3.3
- William Lawson’s Scotch 3.3
世界で一番売れているウイスキーはインドのMacdowell’s No.1である。
そして、上位4位までをインディアンウイスキーが占めている。
スコッチで最も売れているジョニーウォーカーは5位。
2011年までは販売量世界一位だったが、翌年以降はインディアンに抜かれてしまう。
バーボンはジョニーウォーカーの次点で、6位ジャックダニエル、7位ジムビーム。
8位クラウンローヤル、9位ジェムソンとカナディアン、アイリッシュが続く。
ジャパニーズは、サントリー角瓶が15位、ブラックニッカが19位に入る。
ハイボールも含めて、国内で着実に売上を伸ばしている。
このデータは、開示されている2020年の売上からまとめられている。
2019年までランクインしていた銘柄でも、2020年に非開示だとランキング外になってしまう。
インディアンウイスキーでは売上の多い数銘柄が、2020年非開示だった。
スコッチではフェイマスグラウスが、2014年から非開示である。
そのことを鑑みると、厳密なランキングではないことになる。
●インディアンウイスキー
上位を独占しているインディアンウイスキーについては、消費のほとんどがインド国内である。
インディアンウイスキーの原料は主に糖廃蜜であり、ラム酒に近いものだと言われている。
ウイスキーの定義は国ごとに違いがあり、原料もそれぞれである。
インディアンウイスキーの多くは、外資であるディアジオ社とペルノリカール社がオーナーである。
この2社はスコッチでも多くを所有し、アルコール業界の二大巨頭と言える。
インドにも本格的なシングルモルトがあり、
有名な銘柄としては、アムルットやポールジョンである。
インドならではの環境(温度、湿度)で熟成の進行は速い。
ピートを効かせたものもあり、これらの銘柄は日本でも比較的入手しやすい。
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●あとがき
やはり人口が多いと消費も多くなる。
インディアンウイスキーの増減はかなり激しく、
今後コロナの影響がどのように現れるのか注目している。
2021年のデータが公開されるのが待ち遠しい。
中国でもウイスキーが造られているので、
データ開示すれば将来的にはランクインするかもしれない。
ウイスキーのすそ野はまだまだ広がるだろう。