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愛犬家、愛猫家の方は、犬猫にアルコールはNGであることを知っているはず。
しかし猫用ワインや犬用ワインがあるのをご存じだろうか。
ワインと言いつつもアルコールは一切含んでいない。
ちなみに、一般的に販売されているノンアルコール飲料を与えるのは避けたほうがよい。
ノンアルコールの表示はアルコール度数1%未満に適用される。
少量とはいえアルコールが含まれている可能性がある。
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●製造販売会社
アメリカ コロラド州のApollo Peakという会社で、創業は2015年。
猫好きの創業者が、愛猫が飲めるワインを造った。
猫用ワイン、犬用ワインは、ワインといってもアルコールは含んでいない。
さらにブドウを原料としていない。
実はブドウは犬猫にはよくない食べ物で、与えてはならない。
どの製品も犬猫に無害の材料で造られていて、人が口にしても問題無い。
訴訟大国アメリカで実績があるので、安心感がある。
日本では輸入販売しているところがないので、インターネットから直接注文する必要がある。
アメリカの旅行土産や友人知人に送ってもらうのも一つの手である。
値段は猫用が1本43.7mLで10ドル(約1,300円)、
犬用が1本43.7mLで15ドル(約1,950円)である(1ドル=130円換算)。
さらに輸送費などがかかり、まとめて購入したほうがよさそうだ。
たまに割引セールもやっている。
人用ワインの2,000~4,000円くらいに相当しそうである。
●猫用ワイン
ホームページでは4種類の猫用ワインが紹介されている。
材料は以下のものが使われており、製品によって配合を変えている。
- ろ過水
- オーガニックのキャットニップエキス
キャットニップは西洋マタタビとも呼ばれ、この効果で猫と引きつける。 - オーガニックのヴァレリアンルートエキス
ヴァレリアンはハーブの一種。 - カラー(レッド、イエロー)ビーツの抽出色素
- ソルビン酸カリウム(無毒の防腐剤)
・ピノ・ミャーゥ キャットワイン
(PINOT MEOW CAT WINE)
創業時に造られた最初の赤ワイン。
赤ワイン用ブドウ品種のピノ・ノワール(Pinot Noir)にかけて、ピノ・ミャーゥとしている。
このワインで引きつけられる猫は約40%とされている。
・モスキャット キャットワイン
(MOSCATO CAT WINE)
2番目に開発された白ワイン。
白ワイン用ブドウ品種のモスカート(Moscato)のCATが強調されている。
このワインで引きつけられる猫は約35%とされている。
・ホワイト キトゥンデル キャット ワイン
(WHITE KITTENDEL CAT WINE)
色的にはロゼワインであり、Kittenは子猫の意味。
このワインで引きつけられる猫は50%以上とされている。
・キャッベルネ キャット ワイン
(CATBERNET CAT WINE)
効果を高めた赤ワイン。
赤ワイン用ブドウ品種のカベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)にtを加えてcatにしている。
このワインで引きつけられる猫は60%以上とされている。
販売ページでは他にも、数種類の製品が用意されている。
●犬用ワイン
ホームページでは3種類の犬用ワインが紹介されているが、
現在販売されているのは2種のようだ。
材料は以下のものが使われており、製品によって配合とハーブを変えている。
猫用ワインのマタタビのように酔わせるものは入っていないようだ。
- ろ過水
- 各種オーガニックのハーブエキス
- アラスカサーモンオイル
- カラー(レッド、イエロー)ビーツの抽出色素
- ソルビン酸カリウム(無毒の防腐剤)
・ジンファンテイル ドッグ ワイン
(ZINFANTAIL DOG WINE)
赤ワイン用ブドウ品種のジンファンデル(Zinfandel)のdelをtail(しっぽ)にしている。
ハーブはペパーミントとローズマリーが使われている。
効果は口臭対策、消化器官を整える、防虫、リラックスが期待できる。
・シャルドッグネ ドッグ ワイン
(CHARDOGNAY DOG WINE)
白ワイン用ブドウ品種のシャルドネ(Chardonnay)にgを加えてdogにしている。
ハーブはカモミールとローズマリーが使われている。
効果は、口臭対策、安眠、防虫、リラックスが期待できる。
さらに骨のためにグルコサミンHCLが配合されている。
●あとがき
日本では犬や猫と一緒に暮らしている人が増え続けている。
それなりの需要はありそうだが、日本で製造や輸入販売はしないのだろうか。
このメーカーよりも前に日本で猫用ワインを製造した会社があったが今は販売していない。
日本ではなにか障害があるのかもしれない。