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ジンの定番商品【ゴードン】

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文字数:約1100文字

 ジンは他のお酒に比べて、日本での定番商品がはっきりしている。
これまで、あまり種類がなかったことが要因だろう。

 現在はクラフトジンも増えたが、ジントニックやマティーニなどの
クラシックカクテルには定番のジンが使われる
味、品質、流通が安定していることが重要である。
バーなどに常備されているジンを見てみよう。

基本情報

ゴードン
https://www.gordonsgin.com/en-row/home/

●ボタニカル

 ゴードンに使われるボタニカルは公開されていない
創業者のアレクサンダー・ゴードンが高品質なジンを造るために、
各地から最高の材料を集めたとされている。

 品質の良さをアピールするために、商品名には生産者の名前『ゴードン』が付けれた。
粗悪なジンが造られていたGin Crazeの時代(狂気のジン時代)には考えられないことである。

王室との関係

 ゴードンの品質の高さは折り紙付きである。
英国皇太子からの王室御用達の許可を含め、4つのロイヤルワラントを得ている。
エリザベス女王もジンはゴードンを飲んでいると言われている。

ゴードンイノシシ
https://www.gordonsgin.com/en-row/home/

 ゴードン家の紋章であるイノシシにも王室が関係している。
先祖が昔スコットランド王をイノシシから助けたことで、
この紋章になったとか。
このため、ゴードンのラベルにはイノシシのマークが
付けられている。

 長い歴史を持つゴードンが、
由緒正しいジンであることを物語っている

最初のジントニック

 最初のジントニックに使われたジンがゴードンだったと言われている。
ジントニックの誕生は、1820年頃とされている。

 イギリス軍がインドを進行中、マラリア感染を予防するために、
キナという植物から抽出されるキニーネを摂取する必要があった。
しかし、キニーネは苦味が非常に強いため、ジンに混ぜて飲まれた。
さらに炭酸水も加えて飲まれたものがジントニックの原形である。

ゴードン&トニック
https://www.diageo.com/en/our-brands/brand-profiles/gordons/

 すでにゴードンのジンは大量に造られていたため、使われたものがゴードンの可能性ある。
販売者は、ゴードンを使ったジントニックを『G&T(ゴードン&トニック)』として紹介している。
一度、バーなどでゴードン&トニックを注文してみるのも良いだろう。

●あとがき

 ゴードンは創業から250年以上経っている。
スタンダード品は伝統を守り続けている。
しかし、意外と派生品が多いことを知らなかった。
ベリー系を加えたピンクのゴードンや、シチリアレモンの黄色いゴードン、
エルダーフラワーやゴードンのスロージン、ジントニック缶など。
伝統を守りつつも、時代の変化に対応して、新たな製品を出し続けることが大切なのだろう。

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