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【新時代へ】日本酒の進化形WAKAZE

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文字数:約1000文字

 日本酒の新たな形として注目を集めている『WAKAZE』。
WAKAZEがどのようなお酒なのか、見ていこう。

WAKAZEとは

WAKAZE
WAKAZE

 まず『WAKAZE』は「わかぜ」とよむ。
「日本酒を世界に」というビジョンで、2015年に構想が始まり、
2016年に創業されたのが株式会社WAKAZEである。

 本社や山形県鶴岡市にあり、東京の三軒茶屋と、フランスに醸造所を持つ
最初は委託製造だったが、2018年に三軒茶屋に醸造所を開き、自社醸造を開始。
2019年にはフランス パリで醸造所「KURA GRAND PARIS」をオープンする。

WAKAZEの造るお酒

 『日本酒』と名乗ることができるのは、日本の米、水、米麹を使って日本で造られたものとされる。
日本の米、水、米麹を使っても海外で造られたものは、日本酒と名乗ることができず、
清酒』、または『SAKE』となる。

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・フランス製造

フランス製造
WAKAZE

 フランスで造られたものは『清酒』となる。
呼び名を気にする人はそういないだろう、問題は中身である。

 原料は、フランスの南部のカマルグ地方で栽培されたジャポニカ米
地元のミネラル豊富な硬水フランス由来の酵母が使われ、
生産地のテロワールを大切にしたものとなっている。

 硬水によるしっかりした味わい現地酵母による爽やかな香りが特徴。
日本でも硬水や変わり種酵母を使うところがある。
何も知らずに飲むと、海外産とはわからないだろう。

・日本製造

WAKAZE LUNA
WAKAZE

 三軒茶屋の醸造所で仕込まれた日本酒は、珍しい造り方をしている。
仕込水の代わりに清酒を使う「貴醸酒仕込」や、通常の三段仕込とは異なる「変則三段仕込」、
三段仕込を「一段仕込」にしたものなどがある。

 さらにこれらを赤や白のワイン樽で熟成させることにより、
複雑な香りや、味わい、色を実現している。

 商品ランナップには、日本酒の他にどぶろくもある。
発酵中に副原料として、チョコレートやブルーベリー、シイタケ、七味などを加えたものがある。
新しい試みとして、面白く、世界が広がる。

wakazeどぶろく
WAKAZE

あとがき

 日本酒の生産量がピーク時の3割以下に減っている現状で、
WAKAZEのような新しい試みは素晴らしいと感じる。
この新しいお酒を飲む時は、日本酒の片鱗を探すもよし、
まったくの新ジャンルとして味わうのもよし、
自由に楽しむことができるのである。
斬新なボトルデザインや味わいは、お酒が好きな人へのギフトに良いだろう。
これからの発展に期待したい。

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