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ウイスキーと一言でいっても、産地によってそれぞれの特徴がある。
世界5大ウイスキーと呼ばれるものを説明しよう。
●世界5大ウイスキー
ウイスキーの品質と生産量によって、5大ウイスキー(産地)と呼ばれている。
昔からウイスキーをつくってきたスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、
そしてに後から加わえられた日本である。
現在では多くの国でウイスキーが造られ、味や品質の良いものが多数ある。
良いものを造っている国の生産量が増えてくれば、
5大ウイスキーと呼ばれることもなくなるだろう。
●スコッチ
ウイスキー大国スコットランドで造られるウイスキー。
100以上の蒸留所がある。
スコットランドはウイスキーの産地として6つのエリアに分けられる。
大まかに以下にような特徴がある。
- スペイサイド
ハイランド内のスペイ川流域エリア。
50以上の蒸留所がある密集地。
蒸留所ごとに特徴は様々。 - ハイランド
北部一帯。
面積が広く、蒸留所によって全く違った個性を持つ。 - ローランド
南部一帯。
イングランド北部に隣接している。
繊細で飲みやすいものが多い。 - アイランズ
スコットランド周辺の島々。
小さな島なので潮風を受けて、ソルティーな香りがする。 - アイラ
スコットランド南西部にあるアイラ島。
ピート香が強く、とても個性的。 - キャンベルタウン
ハイランド南西部の町。
甘さが漂う、伝統的な味わい。
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●アイリッシュ
ウイスキーの発祥地ともいわれるアイルランドで造られるウイスキー。
蒸留所は最盛期からかなり減ったが、長い歴史を持つ。
伝統の3回蒸留製法によって素朴で、軽やかな飲み口が特徴。
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●アメリカン
コーンを主原料に造られるアメリカ産のウイスキー。
アメリカンウイスキーの代名詞的なものがバーボンウイスキーである。
蒸留は連続式蒸留機で行い、樽は内側を焦がしたものを使う。
熟成は土地の寒暖差によって短期間で進む。
甘味があり、バニラのようなの香りがする。
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●カナディアン
主に隣国アメリカ向けに造られるカナダのウイスキー。
ライ麦を主原料としたフレーバリングウイスキーと、
コーンを主原料としたベースウイスキーをブレンドしたもの。
ライ麦のスパイシーさと、華やかな香りの、すっきりとしたな味わい。
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●ジャパニーズ
スコッチをお手本にして、日本人好みに造り上げたウイスキー。
特徴としては1社内でタイプの異なる原酒を多数造り、それらをブレンドする。
つまり、自社完結型のものが主流。
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●あとがき
最近は台湾のカバランが世界で多くの賞を受賞している。
生産量が増えれば世界を席巻するようになるだろう。
他には、インドはウイスキーの生産量、消費量が世界一なので、
これから品質が上がれば、目にする機会も増えると思う。
ただ、ウイスキーは世界的なブームなのであまり高騰してほしくない。