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国税庁のデータをもとに、都道府県別の一人当たりの年間飲酒量を
レーダーチャートにまとめた。
各都道府県の総飲酒量を成人人口で割って算出している。
酒類によるランキングをレーダーチャートにすることで、
各都道府県でどの分野がよく飲まれているかがわかる。
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●都道府県別一人当たりの飲酒量ランキング
総合ランキング順に見ていこう。
レーダーチャートの軸は順位(1~47)を表している。
スピリッツには原料用アルコールも含まれる。
その他には粉末酒、雑種、みりんが含まれる。
・総合1位 沖縄
沖縄はリキュールで1位、発泡酒で2位、スピリッツで3位を
獲得しているが、日本酒、ブランデーではほぼ最下位である。
にもかかわらず、総合で1位なのが驚きである。
泡盛は焼酎に含まれ、5位を獲得している。
飲む酒類にやや偏りがみられる。
・総合2位 東京
東京はビール、ワインで1位、ウイスキーで2位、
ブランデー4位、スピリッツで4位を獲得。
日本酒や焼酎よりも洋酒を好んで飲んでいるように見える。
・総合3位 高知
発泡酒で1位、その他で3位、ビールで4位、スピリッツで5位を獲得。
ワインやウイスキーはやや低めの順位である。
・その他
総合4位の青森はバランスよく、いろんな酒類を多く飲んでいる。
総合12位の鹿児島は焼酎1位だが極端な偏りがみられる。
総合30位の山梨がウイスキー1位なのは蒸留所が多いからだろうか。
・ランキング表
ランキング表は以下の通りである。
●都道府県別一人当たりの飲酒量
飲酒量のデータも掲載しておく。
全国平均では一人当たり年間で74.2リットルのお酒を飲んでいることになる。
総合1位の沖縄では97リットル、最下位の奈良は59リットル、
その差は38リットルである。
平均を見ると日本で一番飲まれている酒類はリキュール、次いでビールとなる。
リキュールは第三のビールやチュウハイ、サワーなどが主だと考えられる。
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■【レーダーチャートで見る】シリーズ
・ワインの生産、消費、輸出入量
・国別お酒の輸出額
・都道府県別一人当たりの飲酒量
●あとがき
やはり土地によって飲むお酒の種類が大きく変わる。
2020年のコロナ禍でのデータのため、観光客の消費があまり反映されていない。
例えば沖縄では多くの観光客が泡盛、九州に行けば焼酎、
山梨に行けばワイン、東北なら日本酒を飲む。
その土地のお酒を飲むのである。
観光客が戻ればレーダーチャートのデータは傾向がさらに際立つだろう。