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スコッチウイスキーはスコットランドの生産地によって6つに分けられる。
アイラ、ハイランド、ローランド、スペイサイド、アイランズ、キャンベルタウンである。
島独自の特徴を持つアイランズと、キャンベルタウンのウイスキーを、
Yes/Noチャートを使って好みを見つけよう。
アイランズ6品とキャンベルタウン1品の計7品から、最初の一歩を踏み出そう。
●Yes/Noチャート
①タリスカー TALISKER
スカイ島で造られるウイスキー。
胡椒のようなスパイシーさが特徴。
ピリッとした後にほんのり甘味を感じ、バランスが良い。
②ハイランドパーク HIGHLAND PARK
オークニー諸島のメインランド島で造られるウイスキー。
花の蜜のような甘さと、ほどよい塩気が心地よい。
ヴァイキングを意識した商品を多く展開している。
③スキャパ SCAPA
オークニー諸島のハイランドパーク蒸留所すぐ近くで造られるウイスキー。
ノンピートで、バーボン樽由来のバニラ香があり、塩気がアクセントになっている。
同じオークニー諸島でもハイランドパークほどヴァイキングを前面に出していない。
④トバモリー TOBERMORY
マル島で造られるウイスキー。
ノンピートの麦芽を使っているため、モルトの風味が感じられる。
少しソルティーであり、とても飲みやすい。
⑤ジュラ JURA
ジュラ島で造られるウイスキー。
ノンピートの麦芽を使っているが、仕込み水がピート層を通るため、微かにピート香がする。
モルティーで、口当たりがとても優しく、ライトな味わい。
⑥アラン Arran
アラン島で造られるウイスキー。
ノンピートで甘味があり、モルティーである。
ナッツの香りがあり、穏やかで飲みやすい。
⑦スプリングバンク Springbank
スコットランド西部のキンタイア半島にあるキャンベルタウンで造られるウイスキー。
ライトピートの麦芽を使っているため、ほんのりピート香がある。
さらに塩気と甘味があり、ファンが多い。
●アイランズ&キャンベルタウンマップ
ウイスキーが造られれる場所を想像して飲むのも一つの楽しみだろう。
スコッチと言えばアイラ島が有名だが、そのほかの島でも個性豊かなウイスキーが造られている。
それぞれの特徴を活かして、伝統を守ってきた蒸留所が造り出すウイスキー。
世界的なウイスキーブームの中、新たな蒸留所も稼働を始めている。
蒸留所の個性が出るのは10数年後だが、楽しみである。
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●あとがき
意外と銘柄は知っていてもどこで造られているかを知らないことはよくある。
好みの銘柄を見つけ、造れる土地のことを考えながら飲む。
そうするとますますその銘柄のことが好きになっていくだろう。