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バーボンを含むアメリカのウイスキー輸出はどのくらいなのか。
また、アメリカはウイスキーをどのくらい輸入しているのか。
DISCUS(Distilled Spirits Council)のデータをもとに、
ウイスキー輸出入量をグラフにまとめた。
経済大国アメリカのウイスキー輸出入を見てみよう。
●アメリカのウイスキー輸出入量
単位のガロンは、1ガロン≒3.785リットルである。
アメリカのウイスキーといえば、バーボンが有名である。
バーボンは大量に輸出されていると思っている人が多いが、
実はバーボン以外のウイスキーのほうが多く輸出されている。
簡単にいうとバーボンとは、原料にトウモロコシを51%以上、80%未満使ったもの。
バーボン以外はライ、コーン、テネシー、ウィート、モルトなどである。
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輸出量よりも輸入量のほうが多いのは意外である。
では、輸出先、輸入元のデータをそれぞれ見てみよう。
●アメリカのウイスキー輸出先TOP10
アメリカのウイスキーを最も輸入している国はスペインである。
スペインはバーボンを大量に輸入しており、それ以外は少量である。
オーストラリア、イギリスと続くが、この二カ国はバーボン以外のウイスキーを多く輸入している。
4番目の日本はスペイン同様にバーボンの割合が多い。
5番目のドイツはバランスよく輸入している。
そしてオランダ、フランス、ニュージランド、ブラジル、ポーランドと続く。
この10カ国で全輸出量の8割弱を占めている。
その多くが欧米であり、アジアでは4位の日本に次いで
13位の中国、15位インド、16位韓国、18位シンガポールが続く。
●アメリカのウイスキー輸入元
アメリカがウイスキーを最も多く輸入している国はカナダである。
全体の45%を占める量をカナダから輸入している。
アメリカではカナディアンウイスキーが多く消費されている。
次いでイギリスが33%を占める。
スコッチもやはり健在だが、消費量は伸び悩んでいるデータがある。
3番目がアイルランドで19%である。
アイリッシュは昔からの根強い人気があり、最近では消費量を大きく増やしている。
日本が4番目だが、シェアは2%である。
5番目がフランス、それ以下はかなり少量になる。
TOP3だけで全体の97%を占めている状態である。
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●アメリカのウイスキー輸出入額
輸出入額では、完全に輸出額を輸入額が上回っている。
世界的なパンデミックの影響があるものの、輸出額はパンデミック前まで回復している。
しかし、輸入額は回復に弱さが見られる。
これはインフレによってアメリカ経済の回復が遅れているからなのだろうか。
●あとがき
輸出先1位のスペインはなぜこんなにもバーボンを輸入しているのだろうか。
スペインはアメリカよりも近い、イギリス(スコットランド)やアイルランドからのウイスキーでは足りないのだろうか。
何か植民地時代の影響があるのかもしれない。
スペインの国内アルコール消費について調べてみるのも面白そうである。