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世界中でウイスキーブームが続く中、スコッチウイスキーの存在感は大きい。
ブランド毎の販売量ランキングで表し、推移データもグラフにまとめた。
データはイギリスのDrinks Internationalから引用している。
2022年のデータを見ていこう。
2023年版はコチラ↓
●スコッチウイスキー販売量ランキング2022
最も販売量が多いブランドはジョニーウォーカーである。
集計が始まった当初から、首位をキープし続けている。
2位とは倍以上の差をつけるダブルスコアとなっており、首位の座は揺るがない。
単独2位はバランタインである。
3位に倍近くの差をつけているものの、1位のジョニーウォーカーには遠く及ばない。
3位はシーバスリーガルで、4位はグランツである。
この2つのブランドは2021年の順位と逆転している。
抜きつ抜かれつで熾烈な3位争いが繰り広げられている。
5位には1つ順位を上げたブラック&ホワイト。
6位は2ランクアップのデュワーズ。
7位は2つ順位を落としたウィリアム・ローソンズ。
8位はJ&B、9位ウィリアム・ピール、10位ホワイトホース。
以上が2022年のスコッチウイスキーの販売量ランキングTOP10である。
ランキングだけ見ても全体像はわからず、推移を見てみよう。
●スコッチウイスキー販売量推移
グラフにすると、1位のジョニーウォーカーがダントツなのがよくわかる。
2020年はパンデミックによって販売量が激減しているが、2022年にはパンデミック以前の売上を超えている。
この勢いはまだまだ続きそうだ。
2位のバランタインもパンデミック以前の売上を超えて、安定して増加している。
3位以下は混戦しているので拡大図を用意した。
力強い回復を見せる3位のシーバスリーガルに対して、4位のグランツはやや勢いがない。
5位のブラック&ホワイトは急成長して上位を狙っている。
6位のデュワーズも回復から成長に転じている。
7位のウィリアム・ローソンズは少し伸び悩んでいる感じ。
8位のJ&Bは長年の減少傾向から横ばい状態にシフトしたのかも。
9位のウィリアム・ピールも横ばいが続く。
10位のホワイトホースはパンデミックでも強い成長を見せていたが、やや鈍化している。
●スコッチウイスキー販売量数値データ
グラフで推移を見てきたが、数値データはこのようになっている。
10位以下を見ると、12位ブキャナン、13位パスポート、14位100パイパーズはTOP10を狙える勢いがある。
シングルモルトの2強であるザ・グレンリベット、グレンフィディックは、しっかりと着実に販売量を増やし続けている。
今後どのシングルモルトがこの2強に続くのだろうか。
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●あとがき
多くの地域でパンデミックによる制限が解除された2022年のデータを見てきた。
ブランドによって販売量が戻るものもあれば、超回復するものもあり、販売戦略の差が出たのだろう。
スコッチは今後インドでの販売量がさらに増えると期待されている。
というのも、関税率の引き下げが予定されているからである。
懸念点は世界的な原材料の高騰である。
次のデータがどのようになるのか、注目したい。