Public Relations

『グラスまで冷たいカクテル』【モスコー・ミュール】

HOME

文字数:約1100文字

 ウォッカをベースにしたカクテルとして有名なのがモスコー・ミュールである。
ウォッカベースだと知らなくても、モスコー・ミュールは知っているという人もいる。
『モスコミュール』とも呼ばれ、とても人気のあるカクテルだ。

 モスコー・ミュールの誕生背景や名前の意味、レシピを紹介しよう。

モスコー・ミュール
reyhan meralによるPixabayからの画像

レシピ

材料

  • ウォッカ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40ml
  • ライムジュース・・・・・・・・・・・・・・・・・・15ml
  • ジンジャー・ビア(またはジンジャー・エール)・・・適量
  1. 銅製のマグカップに氷を入れ、ウォッカとライムジュースを入れる
  2. ジンジャー・ビアで満たす
  3. お好みでカットライムを入れてもよい

誕生背景

モスクワ
jacqueline macouによるPixabayからの画像

 モスコー・ミュールはウォッカの販促カクテルとして1941年に誕生したといわれている。
アメリカのハリウッドにあるレストラン、コックン・ブル(Cock’n Bull)が誕生地。

 ロシア産ウォッカ『スミノフ』の販売権を得た米ヒューブライン社
営業担当ジョン・ギルバート・マーティンは、
ハリウッドのレストラン経営者であるジャック・モーガンに相談する。
ちなみに、マーティンはヒューブライン社の創業者の孫であり、
後に『007』の映画にスミノフを登場させたりして、世界へのPRに成功する。

 コックン・ブルはハリウッドスターが多く訪れる有名店だが、
この時レストランではジンジャー・ビアの在庫を大量に抱えていた。
そこで、二人はウォッカとジンジャー・ビアを使ったカクテルを考案する。

銅マグ
edwardmswによるPixabayからの画像

 このカクテルは、騾馬(らば)が足を蹴り上げているデザインの銅製マグカップで提供された。
お店を訪問する有名人はこのカクテルを気に入り、サインしたカップをキープした。
このカップがお店の棚に並べられ、カクテルは大人気となった。

 騾馬はミュール、ウォッカはロシア(=モスクワのイメージ)産から、
このカクテルは『モスコー・ミュール』と名付けられた。

・諸説

騾馬
Mario HagenによるPixabayからの画像

 名前の由来として別の説もある。
ウォッカのアルコール感はキック(衝撃)が強いことから、
騾馬(らば)の後ろ蹴りを連想される。
このことから『モスコー・ミュール(モスクワの騾馬)』と名付けられたという説。
ちなみに、モスクワの騾馬は、頑固者という意味があるという。

 他にも、ウォッカの営業マンと、ジンジャー・ビアの在庫をかかるレストラン店主
銅マグを売りたい販売者3者が協力して考案したという説など。

¥4,620 (2023/09/09 13:54時点 | Yahooショッピング調べ)
¥1,039 (2023/09/09 13:52時点 | Yahooショッピング調べ)
¥1,078 (2023/09/09 13:53時点 | Yahooショッピング調べ)

あとがき

 モスコー・ミュールは暑い日に飲むのが最高である。
ジンジャーの辛味、ライムの酸味を、ウォッカは邪魔しない。
熱伝導性の良い銅マグに口をつけると、その冷たさが伝わる。
遅れてウォッカのアルコール感がやってくる。
人気になる理由がわかる気がする。

Amazon プライム対象