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日本酒の種類が複雑で難しいと言われるのは、種類が多岐にわたり、
分類方法が多いためである。
米の品種と酵母を除いた、代表的なものだけでも以下の通りに分類される。
- 原料と精米歩合 9種
- 酒母 3種
- 上槽(搾り) 3種
- 搾り段階 3種
- ろ過 3種
- 火入れ 4種
- 加水 2種
- 熟成 3種
これらを組み合わせると17,496通りある。
当然ありえない組み合わせもあるとはいえ、膨大な数であることに変わりはない。
ここに米の品種や酵母まで含まれると、すべてを把握しようなどと考えるのは
無謀というものである。
酒蔵としては、こだわった部分、知ってほしい部分を表示しているので、
これらの情報をすべて開示されているわけではない。
表示されていない部分は大抵一般的な造り方をしている。
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●あとがき
他のお酒に比べて工程数が多く、複雑なため、これほどの分類ができる。
美味しく、品質の良いものを造るために考え出されてきた結果である。
日本酒はまさに千差万別の言葉に相応しく、
これだけさまざまにあれば、好みのものが絶対に見つかる。
飲み尽くすことのできないほどの種類があるということは、贅沢な限りである。