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図解■ 蒸留酒の販売量ランキング【世界】

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文字数:約1800文字

 蒸留酒(スピリッツ)で世界一売れているブランドは何なのか。
蒸留酒と言えれば、やはりウイスキーブランドなのか、最近人気のジンブランドか、、、
イギリスのDRINKS INTERNATIONALによる2022年の調査結果をまとめた。

 蒸留酒(スピリッツ)とは、原料の発酵により得られたもろみを、
蒸留器で蒸留して得られたアルコール飲料のこと。
代表的なものとして、ウイスキー、ブランデー、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラ、焼酎など。
ビールやワイン、日本酒は醸造酒に分類される。

蒸留酒の販売量ランキングTOP10

 蒸留酒の世界販売量は以下の通りである。
単位は百万ケースで、1ケースは9リットル換算。

蒸留酒販売量ランキング

1位 JINRO(眞露)

眞露
https://www.hitejinro.com/

 日本でも韓国焼酎として有名な眞露(ジンロ)
20年以上も世界販売量一位を続けており、独走状態である。

 眞露を生産しているのは、1924年創業のハイトジンロ社である。
日本では眞露以外にも、チャミスルが有名。
韓国では、焼酎(ソジュ)以外にも、ビールやウイスキーを生産している。

 ちなみに、韓国焼酎では眞露以外でも世界販売量が多く、
Lotte LiquorのChum Churumが2017年まで世界第3位の販売量を誇っていたが、
それ以降データの提供が途絶えてしまっている。

2位 Ginebra San Miguel(ヒネブラ・サン・ミゲル)

ヒネブラ・サン・ミゲルジン
https://www.ginebrasanmiguel.com/

 フィリピンの総合酒類メーカーであるGinebra San Miguel社のブランド。
ジンは1834年から製造しており、約190年の歴史がある。
年々販売量を伸ばしており、ジンの販売量では他ブランドを圧倒している。

 フィリピンはジンの国別消費量が世界一であり、飲料としてジンが浸透している。
スペイン統治の時代にジンの製造技術が伝わった。

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3位 McDowell’s No.1(マクダウェルNo.1)

マクダウェルウイスキー
https://www.diageoindia.com/brands/brand-profiles/mcdowell-s-no-1/

 インドで120年以上作り続けられているブランド。
世界一売れているウイスキー

 マクダウェルのブランドとしては、ウイスキー以外にもラムやブランデーもある。
現在は世界最大の酒販メーカー ディアジオ社の傘下にあり、
多くの国で飲まれているが、日本ではあまり見かけない。

4位以下

 4位には、ウォッカで有名なSmirnoff(スミノフ)がランクインしている。
世界中のバーで、カクテルのベースとして使われている。

 5位、8位、9位にはそれぞれ、Imperial Blue、Officer’s Choice、Royal Stagが入り、
インディアンウイスキーの強さが見られる。
TOP10の内、4ブランドがインディアンウイスキーである。

 6位は、Tanduayというフィリピンで製造されているラムである。
7位は、Emperadorというこちらもフィリピンのブランデーである。
ジンに続いて、ラム、ブランデーでもフィリピンが強い

 10位は、ラムの代名詞的存在のBacardi(バカルディ)である。
世界中で飲まれているブランドで、日本でもラムの定番商品として
カクテルにもよく使われる

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・番外

いいちこ
https://www.iichiko.co.jp/

 スコッチウイスキーは11位にジョニーウォーカーが入っている。
バーボンは12位にジャックダニエルがランクイン。

 日本の焼酎、いいちこは31位である。
ここで疑問に思った方がいるかもしれない。
焼酎販売量1位は黒霧島なのである。
つまり、D.I.にデータを提供している中でのランキングということになる。

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蒸留酒の販売量推移

蒸留酒販売量推移グラフ
蒸留酒販売量推移グラフ

 1位のJINROが圧倒的なことがよくわかる。
よっぽどのことがない限りは、独走状態がまだまだ続くだろう。

 Ginebra San Miguelは販売量を伸ばし続けて、2位にまで上昇している。
インディアンウイスキーのRoyal Stagは年々販売量が減っている。

 スミノフとバカルディは安定した販売量をキープしている。
これらのウォッカとラムは、カクテルベースとして堅実な需要があるのだろう。

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●あとがき

 上でも書いたが、データを提供している中でのランキングになるが、
ノーエントリーを含めても眞露の1位は揺るがないだろう。
現在の韓国はエンタメなどのコンテンツを、最初からグローバル展開を
視野に入れて取り組んでいる。
しかし眞露は20年以上も前から世界で売上を伸ばし続けている。
日本は国内市場の縮小で嘆くよりも、韓国から学べることがあるのではないだろうか。



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