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国税庁の『酒のしおり』データから、焼酎のデータをまとめた。
焼酎の製成量と販売量の推移を確認する。
単式と連続式をそれぞれ見てみよう。
●単式蒸留焼酎
単式蒸留焼酎とは、いわゆる乙類焼酎のことである。
また、製成量は生産量のこと、販売量は消費量のことである。
製成量、販売量ともに、2000代の中頃まで右肩上がりに増量している。
ピークを過ぎた後は少し落ち着いて、高い数量を維持している。
現在は製成量と販売量の差も小さく、需要と供給のバランスが取れている。
●連続式蒸留焼酎
連続式蒸留焼酎とは、いわゆる甲類焼酎のことである。
単式蒸留焼酎と違い、製成量を販売量が上回っている。
連続式蒸留機を使った製成時のアルコール度数を90%を超える。
このデータはアルコール度数を25%に換算してであるため、
製成量を販売量が上回って、矛盾しているように見えるが、問題ない。
単式蒸留焼酎と同様に2000年代の中頃がピークである。
その後、製成量も販売量もズルズルと下げ続けている。
今後の数量に注目したい。
●あとがき
お酒全体の消費量が落ちる中で、単式蒸留焼酎が高い数量を維持できていることは素晴らしい。
さまざまな原料を使いバリエーション豊富なことが、多様性の時代に活きているのだろう。
しかし安泰というわけではないので、消費者にアピールし続けることが必要だ。
国の政策を利用して、拡販に繋げていきたいところである。