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日本国内最大のウイスキーイベント、『ウイスキーフェスティバル』。
定期的に開催されてきたイベントがコロナの影響によって中止されていた。
2022年3月に東京で2年ぶりの再開を予定している。
開催への期待を込めて、これまでのデータをまとめた。
※イベントに参加したので、補足とレポートを追記する
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●ウイスキーフェスティバルとは
・概要
まずは『ウイスキーフェスティバル』とはどのようなものかを記述する。
ウイスキーの愛好家や、初心者、興味のある人が主に参加する。
ウイスキーに興味を持ち始めた人にとっては、様々な商品を試飲できるので、とても良い。
2007年にスコッチ文化研究所(現 ウイスキー文化研究所)が第一回目を東京で開催。
参加者は400人限定で行われた。
その後、来場者数は右肩上がりで増える。
2018年からは2日開催で来場者数も倍増している。
東京以外でも大阪、名古屋、京都で開催されて、どこも盛況であり、
ウイスキーの人気の高さが示された。
また、長野県の長和町や山梨県の清里で、野外フェスティバルも開催している。
外で飲むウイスキーには、一味違った美味しさがある。
野外は室内ほど混雑しないため、ストレスなくゆっくりと楽しめる。
野外フェスの今後の開催は未定である。
・試飲(2022年の有料試飲はキャッシュレス?)
⇒有料試飲用チケットを購入してやり取りする(チケットは現金、電子可)
主に試飲は無料で、一部高価なボトルなどは有料となる。
量はプラカップか試飲グラス(フェス特典)に10~15ml程度を注がれる。
ブースは、メーカーや輸入業者、酒販店、バーなどの他に、グッズやフードもある。
給水場が設置されているので、水分補強ができる。
・セミナー(2022年は無いかも)
⇒セミナーは無いが、ステージでトークショーが行われる
セミナーは有料で、時間や定員が決まっている。
事前または当日にセミナーチケットの購入が必要。
蒸留所責任者やブランドアンバサダー、チーフブレンダーなどから業界の話が聴ける。
セミナーの中にはレアなボトルを試飲できるものもある。
・カクテル(2022年は無いかも)
⇒カクテルブースは無し
PBO(プロフェッショナル・バーテンダーズ機構)のバーテンダーが、
カクテルブースでカクテルを提供。
受賞歴のあるトップバーテンダーの作るカクテルを無料で味わうことができる。
カクテルは数種類あり、タイミングよく行かないと無くなってしまう。
・フェスボトル
恒例となっているオリジナルボトルの販売がある。
購入方法はブール販売だったり、事前申し込みの抽選だったりとその時々で違う。
転売目的の購入は禁止されている。
●気を付けること
- 水分補給
試飲は少量だが、常に水を飲むように心がける。
給水場はあるが、一応ペットボトルを持って行くと安心。
毎回、ぶっ倒れている人をみかける。 - トイレ
混んでくると列ができるので、余裕をもって行く。
女性の方が列が長くなるので注意。 - 前日は早めに休む
睡眠不足の身体に高アルコールを大量に摂取すると眠くなる。
毎回、廊下で寝ている人がいる。 - 空腹の場合は、フードを購入する
度数の高いものをたくさん飲むので、おなかに固形物を入れて置くほうが良い。 - ブースで話す時は、真正面は避ける
造り手さんや業者さんに話を聞きたい時は、少し横にずれて話す。
真正面で話すと試飲したい人ができなくなるため。
この気配りができないと酔っ払い同士で揉めることになる。 - 事前に休憩できるところを調べておく
酔った状態で電車に乗ると気分が悪くなる可能性がある。
会場を出て、ヤバそうならベンチや公園で休憩してから帰ろう。 - 周りに迷惑をかけない
時間とともに酔っ払いが増えてくるので、気を付けよう。
ちょっとしたことで口論になったりしなうように、酔っても自制心を持つこと。
●あとがき
来場者が年々増えてきて、すさまじく混雑していたが、今年はゆとりがありそうだ。
各部800人限定なので、例年の1/3くらいの人口密度になるのだろう。
3時間半の短時間でどこまで回れるか、効率を考えなければならない。
この2年の間に国内蒸留所の数が増え、出展者もだいぶ変わっている。
新規蒸溜所ブースは列ができると予想する。
人気のありそうなところは早めに行かないと、ボトルが空になっていしまいそうだ。
なにわともあれ、無事に開催できることを祈る。
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●参加レポート
久しぶりのウイスキーイベントに参加した感想としては、
やはり独特の雰囲気があってとても楽しかった。
前回の2019年と比べると、時間と人数を制限したことで会場内は、かなりゆとりがあった。
以前はブースに人があふれて、試飲するだけで話をすることもできない状態だったが、
今回はゆっくりと話を聞くことができた。
日本でも蒸留所が増えたことで、新しいジャパニーズウイスキーを味わうことができた。
まだ若いウイスキーだが、これからに期待したい。
また、ウイスキー熟成の間、ジンなどのスピリッツを造っているところもあり、
いろいろを試飲させてもらった。
全体的に、色の薄いお酒が多かった印象がある。
これは新規蒸留所の黎明期の楽しみの一つだろう。
次回はどのような状況になっているかわからないが、また開催を楽しみに待とう。