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「スコッチ」、「アイラ」と聞いて、思い浮かべるのは「ピート香」であろう。
しかしアイラ島にある蒸留所によって、一概にピートが強いとは言えない。
それぞれの蒸溜所に特徴がある。
●ブナハーブン
・基礎データ、場所
- 蒸溜所名:ブナハーブン蒸溜所
- 英字:Bunahabhain (これでブナハーブンと読むのが不思議)
- 意味:ゲール語で「河口」の意
- 創業:1881年
- 仕込み水:マーガデイル川
- 蒸留器:ストレート型
- 現所有者:ディステル・グループ社 (南アフリカの企業で、ディーンストン、トバモリーも所有)
- 輸入元:アサヒビール(株)
アイラ島の蒸溜所中、最北端にある蒸溜所。
蒸溜所からは対岸にジュラ島が見える。
人里離れた立地のため、創業当時は流通経路が悪く、道路建設から始めなければなかった。
そのため、蒸溜所創業から生産がスタートするまでに3年もかかっている。
・特徴
・味わい
2000年頃まではノンピートであることで、ライトで繊細さが特徴だったが、
1990年代後半から試験的にピートを焚き込んだものを仕込み、2000年代前半に商品化した。
その後、ノンピートとピートの両方を扱うようになる。
当時の「アイラモルトブーム」に乗っかる形でピート商品を造ったのは、正しい判断だったのだろう。
・ラベル
表ラベルには船乗りが遠くを眺めながら舵を握る絵、
裏ラベルには「Westering Home(西の故郷へ海路を進む)」の歌詞が印刷されている。
・ブレンド
ブナハーブンはブレンデッドウイスキーの原酒としても使われている。
「カティサーク」や「ブラックボトル」である。
ブラックボトルは発売当時、アイラ島の全蒸留所(7つ)のウイスキーが
ブレンドされていることで話題となった。
●あとがき
ブナハーブンは他のアイラモルトに比べると落ちついたイメージがある。
それはノンピートの印象が強いからだろう。
現在はピートの商品も出しているが、ノンピートの繊細で穏やかな風味を好む人も多い。
他の蒸留所と同様に所有者がコロコロ変わるので、今後どのような商品が出てくるのか注目したい。
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