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ワインの原料【黒ブドウ】

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文字数:約1000文字

 ワイン用のブドウには黒ブドウと白ブドウがある。
赤ワイン用には黒ブドウが使わる。
代表的な4品種を紹介する。

  • カベルネ・ソーヴィニヨン
  • メルロー
  • ピノ・ノワール
  • シラー(シラーズ)

 ブドウ品種の生産量だけを見ると、
大量生産ワイン用の品種がもっとも多く栽培されていることになる。
また、スペイン原産のテンプラニーリョや、イタリア原産のサンジョヴェーゼなどは、
そのほとんどが国内で使われている。
今回は多くの国で使われている品種を選んだ。

黒ブドウ
Thomas B.によるPixabayからの画像

カベルネ・ソーヴィニヨン

 黒ブドウの王様といわれるほど、世界中で栽培されている品種。
17世紀頃にカベルネ・フランソーヴィニヨン・ブランの自然交配によって、偶然生まれた。

  • 原産地:フランス ボルドー地方
  • 特徴:果皮が厚く、粒は小さい。
       タンニンを多く含み、力強く、しっかりした味わいになる。
       長期熟成に耐えることができ、ブレンド用で使われることが多い。

メルロー

 軽く、なめらかな口当たりのワインを生み出す品種。
日常的に飲まれるワインに使われることが多く、世界中で栽培されている。
ピノ・ノワールを親品種にもつ。

  • 原産地:フランス ボルドー地方
  • 特徴:果皮は薄く、粒は小さい。
       早熟であり、軽めの味わいになる。

●ピノ・ノワール

 カベルネ・ソーヴィニヨンの対極にあるといわれる品種。
栽培が難しく、限られた環境下でしか高品質なものができない。
このため、品種改良された多くの亜種が栽培されている。
しかし、いまだにピノ・ノワールの栽培も続けられているのは、
それだけの魅力があるからである。

  • 原産地:フランス ブルゴーニュ地方
  • 特徴:果皮は薄い。
       渋みが少なく、繊細で、フルーティな味わいになる。
       長期熟成には向かず、ブレンド用にはあまり使われない。

●シラー(シラーズ)

 オーストラリアではシラーズと呼ばれているが、同じ品種である。
アメリカのプティ・シラーは全くの別物である。

  • 原産地:フランス コート・デュ・ローヌ地方
  • 特徴:果皮は厚く、粒は小さい。
       胡椒のようにスパイシーで、力強く、しっかりした味わいになる。
ブドウ畑
Matthias BöckelによるPixabayからの画像

●あとがき

 ワイン用のブドウは糖度が高く、酸味も高い。
そのまま食べても美味しいものが多いといわれている。
しかし、皮が厚く、粒が小さいので食べづらい。
生食用のブドウはワイン用に比べて、酸味が抑えられているため、より甘く感じる。
世界では生食用よりもワイン用のブドウのほうが栽培されているらしい。



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