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ワイン用のブドウには黒ブドウと白ブドウがある。
白ワイン用にはおもに白ブドウが使わるが、黒ブドウが使われることもある。
代表的な4品種を紹介する。
- シャルドネ
- ソーヴィニヨン・ブラン
- リースリング
- ピノ・グリ(ピノ・グリージョ)
●シャルドネ
世界で最も多く栽培されている白ブドウ品種。
幅広い環境下での栽培が可能で、栽培者からの信頼が厚い。
- 原産地:フランス ブルゴーニュ地方
- 特徴:寒暖の地域差によって、風味に幅がある。
寒い地域では、さわやかな柑橘系。
暖かい地域では、さっぱりした南国系フルーツ。
また、オークの新樽で発酵させることで、
トースト香などのアロマを付けることがよくある。
●ソーヴィニヨン・ブラン
野性味が強い品種。
ソーヴィニヨン・ブランと、カベルネ・フランが自然交配して、
カベルネ・ソーヴィニヨンが誕生した。
- 原産地:フランス ボルドー地方
- 特徴:ワイルドでしっかりとした味わいのため、
セミヨン種をブレンドしてまろやかに仕上げられることが多い。
●リースリング
ドイツとフランスの国境付近で栽培されてきた。
少し栽培は難しいが、エレガントさが魅力で、人気がある。
- 原産地:ドイツ ラインガウ、モーゼル地方
- 特徴:爽やかで繊細な甘みのある味わいになる。
長期熟成にも耐えられるポテンシャルを持つ。
●ピノ・グリ(ピノ・グリージョ)
ピノ・グリは黒ブドウだが、白ワイン用に使われる。
フランスではピノ・グリと呼ばれ、しっかりした味わいのワインが造られる。
イタリアではピノ・グリージョと呼ばれ、軽めの味わいのワインが造られる。
同じ品種であるが、呼び方によって、どのようなスタイルのワインかがわかる。
- 原産地:フランス ブルゴーニュ地方
- 特徴:成熟度によって味の違いがはっきり出る。
●あとがき
ワイン業界にも流行というものがあるようで、白ワインは現在辛口が人気らしい。
キリッとした飲み口のものが好まれているという。
流行というのは何がきっかけで変わるかわからない。
あまり流行が偏りすぎると選べる幅が狭まってしまう。
何事もほどほどが良いのである。