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2021年のワインの支出額を年齢別と収入別でまとめた。
総務省の家計調査のデータをもとにしている。
●年齢別支出額
単身世帯では、どの年齢でも勤労者世帯のほうが全体よりも支出額が多い。
家計調査の説明では、勤労者以外の世帯とは、会社役員や個人経営者や無職などのことを指している。
つまり、単身の勤労者世帯はそれ以外の世帯よりもワインにお金をかけているといえる。
しかしこれが二人以上の世帯では逆転する。
二人以上の世帯では、65歳以上の年齢以外で勤労者世帯のほうが全体よりも支出額が少ない。
つまり、二人以上の世帯では勤労者世帯よりもそれ以外の世帯ほうが
ワインにお金をかけているといえる。
単身世帯の男女差を見ると、高齢化すると女性のほうが支出額が多くなっている。
男性は高齢化すると弱くなる、独りではなにもできない、といわれるのはここにも表れている。
高齢単身男性の悲しき現実である。
二人以上の世帯では、年齢が上がるにつれてワインの支出額が上がるが、50~60代がピークである。
70歳を超えると支出額は激減するが、これは量より質への転換だと考える。
●収入別支出額
収入が200万円未満では単身も二人以上の世帯でも勤労者世帯はワインにお金をかけない。
200万円未満では生活するだけで精一杯だという状況がうかがえる。
収入が200~300万円ではどの世帯もあまり差はないが、勤労者世帯のほうが支出額が低い。
収入が300~400万円では二人以上の勤労者世帯が極端に少ない。
若年層の共働きや、中年層の片働きの世帯が想定される。
二人以上の勤労者以外の世帯では、勤労者世帯と同じ収入でも、
役職を得たり、個人経営で生活ができていることに自信があるためか、ワインの支出額が多い。
収入が500~600万円ではなぜか単身世帯の支出額が極端に少ない。
収入が600万円以上になると単身世帯のほうが二人以上の世帯よりも支出額が多い。
独り身なので気兼ねなく好きなものにお金が使えるということなのだろう。
二人以上の世帯では、全体よりも勤労者世帯のほうが支出額が低い。
収入が1000万円を超えてくると、ワインへの支出額が急激に増える。
ワインの金額は上を見たらキリがないのである、、、
●あとがき
年齢や収入が上がれば、お酒の支出額が増えるのは当然である。
ワインは他のお酒とは少し違って、高額なものが比較的手に入りやすい。
そして高値は天井知らずで、探せば高級品がどんどん見つかる。
ワインにハマると危険なのである。