文字数:約1000文字
アルコール度数を気にする人は多いが、
お酒を一杯飲んだ時に摂取するアルコール量を把握している人は少ない。
飲酒のガイドラインや、一杯当たりの純アルコール量を見てみよう。
●飲酒ガイドライン
日本では厚生労働省が、以下の指標を示している。
『通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、
節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である』
また、海外との比較も示している。
男性の1日の許容量で日本より低いのはカナダのみで、
他の国は日本よりも高く設定している。
体格やアルコール分解能力の違いが反映されているようだ。
アジア圏やドイツなどのデータがないので今後調査したい。
●純アルコール量
純アルコール量とは、飲料に含まれるアルコールの量のこと。
通常、純アルコール量は、グラム(g)で表される。
5%の缶ビール(500ml)1本に含まれている純アルコール量は、
アルコールの比重も考慮して、以下のように計算される。
酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重 = 純アルコール量(g)
500(mL) × 0.05 × 0.8 = 20(g)
この計算をもとに、各酒類の純アルコール量をまとめた。
この表から居酒屋で定番の生中ジョッキの純アルコール量が高いのがわかる。
アルコール度数は5%なので高くないが、500mlという量が多いことが原因である。
他のお酒に比べてビールはペースが速くなりがちなので、
ハイペースで飲み続けるのは注意が必要。
蒸留酒はアルコール度数が高いわりに、
純アルコール量が低いのは量が少ないからである。
高アルコールの飲み方はストレートやロックでちびちび飲むことが重要。
関連記事 ↓
●あとがき
純アルコール量については、一緒に取る食事やチェイサー、
お酒の温度などによって、酔い具合が違うが、お酒を飲むときの目安にはなる。
「ビールなら何杯でも飲める」などと言う人は、
ビールは純アルコール量が多いことを知って、
気を付けて飲んでいただきたい。
ビール500mlを純アルコール量で換算するとウィスキーのダブルを飲んでいるようなものだ。
チューハイやサワーにしても同じことが言える。
このようなことを知っていると、知っていないではお酒との付き合い方が全然違う。
何事も知識は重要だ。