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図解■ ビールの一人当たりの消費量2020【世界】

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文字数:約1100文字

 2020年の一人当たりのビール消費量と、各国の一人当たりの消費量推移をまとめた。
データはキリンが公開しているものをもとにした。

ビール
Daniel RecheによるPixabayからの画像

一人当たりのビール消費量ランキング2020【世界】

世界の一人当たりのビール消費量2020ランキング

 1位はチェコで、ほぼダブルスコアで2位と差をつけている。
1993年から28年間、1位を守り続けている
1993年にチェコスロバキアが、チェコとスロバキアに分離したが、
チェコスロバキア時代から首位を争っていた。
分かれたスロバキアも9位という高順位をつけている。

 TOP10内では7位のナミビアを除くと全てが欧州勢である。
やはりビールとの歴史が長い欧州ではよく飲まれていることがわかる。

 アフリカ勢は7位のナミビアを筆頭に、12位ガボン、13位コンゴ共和国と続く
アメリカは17位で72.8Lだが、もっと飲んでいそうなイメージがある。
オーストラリアも19位でTOP20に滑り込んだ。

 日本はビール離れが進んで52位である。
この数値は、ビール・発泡酒・第3のビールの合計である。
他国に比べて、そもそもアルコールに強い人種ではないのである。

一人当たりのビール消費量推移【世界】

世界の一人当たりのビール消費量推移グラフ

 2020年の上位10カ国+日本の20年の推移をまとめた。
世界的なパンデミックの影響で2020年は各国減少するのかと思えばそうではないようだ。
減少する国が多い中で、増加する国もあることがわかる。

 28年間1位を守り続けているチェコは2017年に急増している。
これはビールの消費量が急激に増えたわけではなく、チェコが人口集計方法を訂正したのである。
この集計方法を使った2017年以前のデータがないので詳細は不明だが、
おそらく170~180Lくらいで上昇傾向にあったのではと予想する。

 グラフを見るとアイルランドの減少が激しい
2000年は149Lだったのが、減り続けて2020年には82Lと半分近くになっている。
世界中で飲まれているギネスビールも、アイルランド国内のビール離れを食い止められないようだ。
ハイネケンの生産国オランダは惜しくも22位である。

 アイルランドほどではないが、ビール大国ドイツでも減少が続いている
TOP20入りしていないビール大国ベルギーもこの20年で減少傾向である。
これまでビールの消費を支えてきた欧米諸国が減少傾向にある。
その反面、今後はアフリカやアジアの国々がビール消費を支える新時代がやってくる。

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あとがき

 日本では仕事終わりにビールを飲むシーンが定番である。
外でも内でもビールが飲まれているが、世界ではその3倍を飲んでいるのである。
日本は他国に比べてビール税が高い。
その高い税を回避するために、発泡酒や第3のビールが開発されたが、
それらにかかる税金も他国に比べるとまだ高い。
ビール消費量には、各国それぞれの国内情勢も影響する。




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