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箱ワイン(ボックスワイン)をスーパーなどで見かけることがあると思う。
しかし購入したことがある人はまだ少ない。
ボトルワインと比べると見た目で品質が低いと思われがちだが、
実は納得できる味わいのものが増えている。
3Lサイズの箱ワイン(ボックスワイン)は「バッグ イン ボックス(bag in box)」とも呼ばれる。
薄い段ボールの箱に、ワインの入ったビニールバッグを入れているためである。
箱ワインのメリット、デメリットと、おすすめを紹介しよう。
●箱ワインのメリット、デメリット
箱ワインにはどのようなメリット、デメリットがあるのか、見てみよう。
・4つのメリット
- コスパが良い
- 鮮度維持
- 空き瓶回収がない
- 軽い
①コスパが良い
ここでのコスパとは、ボトル換算した時の価格を表している。
価格を抑えられる理由は、輸送費、包装費にある。
瓶よりも紙とビニール袋のほうが安く、軽く、割れにくい。
これらにより、輸送容量が同じでも、瓶よりも多く運ぶことができる。
中身はボトルワインと同等のため、かなり満足できる味わいになっている。
②鮮度維持
箱ワインの注ぎ口は、下部についているため、空気が入らない。
開封しても空気と触れないため、長く鮮度を保つことができる。
③空き瓶回収がない
瓶を使用しないため、紙とプラごみの廃棄で済む。
空き瓶のようにスペースを取ることもない。
④軽い
箱ワインと同量(3L)のボトルワインでは、4本(750ml x 4)になり、かなり重い。
ワインに差はなくても、瓶4本と紙とビニール袋の差は大きい。
・4つのデメリット
- 種類が少ない
- 飲み切れるか心配/飽きる
- 冷蔵庫のスペースを取る
- 重い
①種類が少ない
ボトルワインは世界各地のものがあるが、箱ワインでは種類が限られる。
箱ワインでは、スペイン、イタリア、オーストラリア、チリ、カリフォルニアなどがあり、
それぞれ赤と白がある。
また、長期熟成のものはなく、主に軽めの味わいものが中心である。
②飲み切れるか心配/飽きる
3Lの箱ワインはボトル4本分である。
1日1杯(125ml)飲むと、3L消費するのに24日かかる。
2人だと12日である。
箱ワインは鮮度が維持できるので、開封から1ヵ月くらいを目安に飲めばよい。
味に飽きたら、炭酸で割ってカクテルにしたり、料理に使ったり、お風呂に入れたりできる。
③冷蔵庫のスペースを取る
箱ワインはワインセラーに入れるほどデリケートでないので、冷蔵庫で十分である。
しかし、3L分のスペースを確保する必要がある。
量が減ってきたら箱から出してビニール袋の状態にすれば余裕ができる。
④重い
ボトルワイン4本に比べれば軽いが、やはり3Lは重い。
スーパーなどで買うよりもネット配送を利用することをおすすめする。
●おすすめ箱ワイン(3L)11選
日常飲むデイリーワインは手頃なもので1000円とすると、4本(3L)で4000円になる。
1本あたり半額(500円)以下になるものもある。
ネットで配送料無料やポイントなどを含めるとさらにお得になる。
・フランジア FRANZIA
キリングループのメルシャンが販売する。
アメリカ カリフォルニア産の赤と白がある。
ブドウはは多品種をブレンドしている。
フレッシュで果実味のある、ライトな味わい。
・ロスカロス LOS CALOS
南アルプスワインアンドビバレッジ(株)が扱う、チリ産ワイン。
赤はカベルネ・ソーヴィニヨンを中心にブレンドされており、スパイシーな香り。
白はソーヴィニヨン・ブランを中心にブレンドされており、スッキリと爽快。
・エルヴィエント Elviento
ロスカロス同様、こちらも南アルプスワインアンドビバレッジ(株)の扱う商品。
スペイン産ワインで、赤はテンプラニーリョ100%使用で、ベリー系の香り。
白はアイレン100%使用で、軽めの酸とフルーティーな味わい。
・カルロ ロッシ Carlo Rossi
サントリーが扱う、オーストラリア産のワイン。
赤はプティ・ヴェルドやピノ・ノワールなどをブレンドし、チェリーの香り。
白はフレンチ・コロンバードやシャルドネをブレンドし、青りんご系の爽やかな味わい。
・タヴェルネッロ TAVERNELLO
カルロ ロッシ同様、こちらもサントリーが扱う商品。
イタリア産ワインで、赤はサンジョベーゼが使われており、飲みやすい。
白は、トレッビアーノが使われており、柑橘系の香り。
・ヴィアヘロ VIAJERO
日本酒類販売(株)が扱う、チリ産ワイン。
赤はバイス、ティントネラ、シラーなどをブレンドし、果実味のあるミディアムは味わい。
白はトンプソン、シャルドネなどをブレンドし、トロピカルな香り。
・サンタ・レジーナ SANTA REGINA
ヴィアヘロ同様、こちらも日本酒類販売(株)が扱うチリ産ワイン。
赤はカベルネ・ソーヴィニヨンを使い、凝縮感のある味わい。
白はシャルドネを使い、キレのある辛口。
・アルパカ Alpaca
アサヒビールが扱う、チリ産ワイン。
赤はカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローをブレンドした、果実味ある味わい。
白はシャルドネとセミヨンをブレンドした、豊かな果実の香り。
・ガルシア・カリオン GARCIA CARRION
サッポロビールが扱う、スペイン産ワイン。
赤はテンプラニーリョ100%使用の、ハーブを感じる、飲みやすい味わい。
白はアイレン100%使用の、フルーティーでエレガントな味わい。
・デテュンダ DETUNDA
東亜商事(株)が扱う、スペイン産ワイン。
赤はカベルネ・ソーヴィニヨンとテンプラニーリョをブレンドし、ベリーやハーブの味わい。
白はソーヴィニヨン・ブランを使い、飲みやすくライトに仕上げている。
・バルデモンテ Valdemonte
(株)都光が扱う、スペイン産ワイン。
赤はテンプラニーリョ100%使用の、しっかりとした果実味。
赤のダークはテンプラニーリョとガルナッチャ・ティントレラをブレンドし、芳醇な香り。
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●あとがき
箱ワインを飲まず嫌いしているのも本当にもったいない。
一度飲むとレベルの高さに驚くだろう。
箱ワインだからといってタンブラーなどではなく、
100均でも良いのでワイングラスで飲むことが重要である。
デイリーワインはコスパ重視で、その分記念日などには奮発したワインを選べる。
そんな楽しみ方もアリだろう。