Public Relations

図解■ 日本酒の酒蔵数、国内売上、輸出額【都道府県別】

HOME

文字数:約1100文字

 日本酒を造る酒蔵はいくつあるのか、都道府県別ではどこが多いのか。
国税庁のデータをもとに都道府県別のランキングをまとめた。
また、国内売上と輸出額の多い都道府県も一緒に見てみよう。

都道府県別ランキング(酒蔵数、国内売上、輸出額)

都道府県別酒蔵数、国内売上、輸出額ランキング
都道府県別酒蔵数、国内売上、輸出額ランキング表

 ランキングのTOP5と、それぞれのデータを上記した。
一つひとつ見ていこう。

・酒蔵数

 日本全国で稼働している酒蔵は1,164である。
免許を持っている事業者はさらに多い1,550である。

 都道府県別では、米どころ新潟が88でトップである。
新潟には、全国に名の知れた酒蔵がいくつもある。
代表的なものには『八海山』や『久保田がある。

 2位は信州長野の723位は東北福島の58が続く。
4位は灘五郷を有する兵庫が565位は東北山形が49である。

 惜しくもTOP5は逃したが、6位に九州福岡が40である。
沖縄や鹿児島など温暖な地域では、昔から日本酒造りが難しかった。
温かいと雑菌の繁殖が原因で日本酒造りを失敗しやすいのである。

都道府県別酒蔵数マップ

 上図は都道府県別の酒蔵数を地図に表したものである。

・国内売上

 国内売上を見ると、1位は京都2位は兵庫3位は新潟となっている。
トップの京都には誰もが知る大手メーカー『月桂冠』や『黄桜などがある。
2位の兵庫には『菊正宗』、『白鶴』、『大関などが有名である。

 3位の新潟は酒蔵数では1位だが、国内売上では大手メーカーをかかえる、
京都と兵庫におくれを取っているようだ。

関連記事 ↓

・輸出額

 日本酒の輸出額は年々伸びてきている。
国内売上2900億円に対して輸出額130億円とまだ5%未満である。
これはまだまだ伸びしろがあると考えることができる。

 ランキングを見ると1位は山口であることが面白い。
2位は兵庫、3位は京都、4位は新潟と、国内売上のTOP3を抑えている

 山口には旭酒造の『獺祭がある。
獺祭は欧米やアジアなど世界中への輸出されている。
海外での日本酒人気はまだまだ続いており、
国家戦略としても海外展開を推奨している。

関連記事 ↓

あとがき

 縮小傾向にある国内市場で限られたパイを取り合うよりも、
日本食、日本酒の人気が広がり始めている海外に打って出ることが、
日本酒の可能性を引き出せるだろう。
ただし小規模な酒蔵が、単独で海外展開することは難しい。
国のバックアップのもとで、地域の垣根を越えて一丸となって日本酒を売り込むことで、
個々の負担を減らし、リスクを抑えて、迅速に展開ができる。
そして海外で得た資金をもとに酒蔵の維持や増強を行い、酒造りが長く続くことを願う。




Amazon プライム対象