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ウイスキーを知らない人でも一度は聞いたことがあるのが『スコッチ』である。
さらにスコッチのことを知り始めると、『アイラ』という言葉が出てくる。
アイラがどのようなものかは、まず飲んでみなければわからない。
最初の一歩が肝心であり、自身の好みに近いものを選ぶことが重要である。
ここではYes/Noチャートで好みに近いアイラモルトがわかる。
代表的なアイラモルト8品から最初の一歩を踏み出していただければと思う。
●Yes/Noチャート
①カリラ Call Ila
ヨード香(薬品臭さ)とスモーキーさがある。
そのなかに柑橘系の風味と、甘さ、塩気を感じる。
アイラモルトのなかでは、クセは中くらい。
②ラフロイグ Laphroaig
ヨード香(薬品臭さ)が強く、正露丸の匂いとも例えられる。
その独特の風味にドハマりする人も多い。
アイラモルトのなかでは、強烈なクセがある。
③ボウモア Bowmore
ほどよいピート香と海を感じる潮っぽさのバランスが良い。
繊細な味わいから『アイラモルトの女王』とも呼ばれている。
アイラモルトのなかでは、クセは中くらい。
④ラガヴーリン Lagavulin
しっかりとしたピート香と少しの甘味ある。
コクと華やかさもあり、飲みごたえがある。
アイラモルトのなかでは、ややクセがあるほう。
⑤キルホーマン Kilchoman
スモーキーさとピート香と、樽によるバニラが香る。
2005年操業のため、長期熟成品のブレンドは少なく、フレッシュさがある。
アイラモルトのなかでは、ややクセがあるほう。
⑥ブナハーブン Bunahabhain
飲み口や優しく、ナッツの香りがする。
ノンピートのため、ピート香が苦手な人には良い。
アイラモルトのなかでは、非常に飲みやすい。
⑦ブルックラディ Bruichladdich
ピートを焚かないため、相対的にモルトの香りがよく感じられる。
フルーティーさと、ミントのような爽快感がある。
アイラモルトのなかでは、非常に飲みやすい。
⑧アードベッグ Ardbeg
力強いスモーキーさとピート香がある。
ピート好きにはたまらない逸品。
アイラモルトのなかでは、強烈なクセがある。
●アイラマップ
アイラ島では南に行くほどクセが強くなるといわれている。
アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグはクセが強いが、それぞれに個性がある。
中部地域のボウモアは中間的な味わいである。
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●あとがき
アイラモルトはクセが強いものあるため、最初を失敗しないことが重要である。
自身の好みに合うものから入ると、アイラモルトの奥深さに気づけるだろう。
そして、アイラモルトがウイスキー飲みのなかで、
特別な存在にある理由も知ることができるだろう。