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2022年のビール大手4社がリリースした商品データをまとめた。
各社のリリース数、発売曜日、リニューアル品などを見ていこう。
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●2022年ビール大手4社データ
・リリース数
各社がニュースリリースした商品数をカウントした。
アサヒ生ジョッキ缶やサッポロクラシックなどの繰返し発売されたものは1カウントとした。
限定デザインなどの中身が変わっていないものはカウントしていない。
アサヒ28、キリン13、サッポロ37、サントリー26となり、合計104となった。
平均すると26なのでキリンの少なさと、サッポロの多さが際立っている。
・リニューアル
アサヒ10、キリン7、サッポロ5、サントリー6、合計28である。
アサヒは主力商品スーパードライのフルリニューアルがあり、
それに伴い生ジョッキ缶もリニューアルされ、さらに通年販売となった。
生ジョッキ缶とマルエフを主軸とした土台が出来上がりつつあるようだ。
キリンはビール類のリリースの半分以上がリニューアルである。
ノンアルや新ジャンルのリニューアルが相次いだ。
サッポロは黒ラベルやクラシック、麦とホップなどの定番商品をリニューアルした。
4社中サッポロだけがノンアルのリニューアルをしていない。
サントリーはパーフェクトサントリービールと、
金麦のリニューアルをそれぞれ2回行っている。
・限定品
限定品は、季節限定、地域限定、ネット限定、店舗限定などである。
ネット限定は各社行っているが、サッポロがHOPPIN’ GARAGEシリーズを
定期的に発売している。
季節商品は春夏秋冬で各社が定番ブランドをリリースしている。
季節の定番になる商品と終了する商品があり、以前のような乱発はなくなった。
地域限定品はアサヒとサッポロがリリースしている。
アサヒは北海道と東北6県、サッポロは北海道と東北、新潟、静岡である。
その地域に訪れた際は、スーパーなどに寄ってみるのも良いだろう。
クラフトビール以外にも大手の限定品が手に入るかもしれない。
コンビニ限定ではアサヒとサッポロがファミマとセブンイレブン、
サントリーがファミマで限定商品を出している。
ローソンではコンビニ限定商品はなかった。
・種類
ビール類にはビール、発泡酒、新ジャンル、ノンアルがあるが、
2022年のリリースではビール8割、新ジャンル1割、ノンアル1割で、
発泡酒は1割以下である。
2023年10月に新ジャンルと発泡酒の酒税が同額になることから、
発泡酒の存在感が薄れているように感じる。
同じ税率になるなら発泡酒よりも、原価の安い新ジャンルのほうが利益率は高くなる。
健康に注目が集まるなか、各社ノンアルや微アルの商品に力を入れている。
ただし、ノンアルや微アル商品がビールテイストである必要はなく、
ビールテイストを好む客層は一定数だろうが、こだわらない人も多い。
・発売曜日
グラフのとおり、発売曜日は火曜日がほとんどである。
新商品を買い逃したくない人は火曜にコンビニやスーパーなどをチェックすれば
お目当ての商品を見つけられるだろう。
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●あとがき
各社が原料である麦芽やホップ、製造方法を変えて、様々なビール類が造り出されている。
2023年10月の酒税改正に向けて色々思惑があるのだろう。
飲み手としては美味しいビールをいろいろ飲めるのが有り難い。
2023年のビール類にも期待したい。