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図解■ ウイスキーの消費量2021【日本】

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 世界的なウイスキーブームの中、国内のウイスキー消費はどうなのか。
ウイスキー消費量の推移をグラフにまとめたので見てみよう。
また、都道府県別の消費量、一人当たりの消費量もまとめた。

ウイスキーの消費量推移【日本】

ウイスキーの消費量グラフ

 国税庁の公開しているデータをもとにした。

 V字回復が一目瞭然のグラフになっている。
1980年代のバブル期にハイボールブームで、ウイスキーの消費量は最盛期を向かえた。
しかしその後、2000年代後半まで10年以上減少傾向が続く
原因は、バブル崩壊、酒税法改正、他酒のブーム、娯楽の多様化などがある。

 だが2008年に底をつけてから、年々消費量は増加し続けている
要因は、世界がウイスキーの魅力が見直されたことによって、
ジャパニーズウイスキーの評価も高まり、消費の増加につながった。
直近はパンデミックの影響で消費量を減らしている。

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ウイスキーの消費量【都道府県別】

都道府県別ウイスキーの消費量表

 注目すべきは一人当たりの消費量である。
人口が多い地域が、消費量が多くなるのは当然のことである。

 順位  都道府県  一人当たりの消費量[L] 
1山 梨2.64
2東 京2.47
3青 森1.99
4宮 城1.99
5秋 田1.86
6山 形1.86
7大 阪1.81
8岩 手1.77
9福 島1.77
10北海道1.75

 国内の一人当たりのウイスキー消費量平均は年間1.61Lである。
一人当たりの消費量が都道府県でもっとも多いのは山梨で2.64Lである。
全国平均を1L以上も上回るすさまじい量を消費している。
都道府県で最大の生産量を誇る山梨が、一人当たりの消費量でもトップである。
山梨にはサントリーの白州蒸溜所があることが影響しているのだろうか。
逆に一人当たりの消費量が都道府県でもっとも少ないのは長崎で1.00Lである。

 全体と見ると、日本の東西で差が出ている。
東日本では平均以上を消費しており、西日本では平均以下の都道府県が多い。

 データが2021年のものなので、パンデミックの影響が少なからずあるだろう。
新規の蒸留所が稼働を始め、生産・出荷が本格化すれば、
地元での消費も増えることが期待される。
地域で生産されたものに愛着を持つ人も多いだろう。
そうなれば一人当たりの消費量の偏りが少なくなりそうだ。

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あとがき

 今でこそウイスキーブームと言われているが、10年ほど前までは厳しい時代であった。
現在は国産ウイスキーの人気も高まり、やや価格が高騰している。
希少価値やブランド化、プレミアム感は仕方ないが、
投機目的にされるのは造り手の方々にとっては不本意だろう。
日本のみならず、世界の消費動向に注目したい。

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