文字数:約2800文字
ウイスキーに興味を持ち始めると、データが気になることがある。
そのような疑問についてまとめた。
また、データを見ることで、ウイスキーの現状や今後が見えてくる。
日本や世界のウイスキーについて、データで知ることでいつもと違った味わいになるかも。
データ以外の疑問は【基礎編】、【中級編】を参考にしていただければと思う。
- ●ウイスキー疑問【データ編】
- Q1 日本のウイスキー生産量はどれくらい?
- Q2 日本のウイスキー消費量はどれくらい?
- Q3 日本のウイスキー輸入量はどれくらい?
- Q4 日本がウイスキーを最も多く輸入している国は?
- Q5 日本のウイスキー輸出量はどれくらい?
- Q6 日本がウイスキーを最も多く輸出している国は?
- Q7 日本の蒸留所数は?
- Q8 都道府県別一人当たりのウイスキー年間消費量が多いのは?
- Q9 アメリカのウイスキー消費量はどれくらい?
- Q10 アメリカのウイスキー輸入量はどれくらい?
- Q11 アメリカがウイスキーを最も多く輸入している国は?
- Q12 アメリカのウイスキー輸出量はどれくらい?
- Q13 アメリカがウイスキーを最も多く輸出している国は?
- Q14 世界一売れているウイスキーは?
- Q15 世界一売れているスコッチは?
- Q16 世界一売れているバーボンは?
- ●まとめ
- ●あとがき
●ウイスキー疑問【データ編】
Q1 日本のウイスキー生産量はどれくらい?
A12021年の生産量は126,835kL
2021年はパンデミックの影響で減少したが、2019年は159,433kLを生産した。
今から一昔前の1975年には350,000kLを超えていた頃がピークである。
新規蒸留所の稼働で生産量は増える見込みなので、今後が楽しみである。
Q2 日本のウイスキー消費量はどれくらい?
A2 2021年の消費量は167,907kL
生産量と同様に2021年はパンデミックの影響で減少したが、2019年は186,204kLを消費した。
ウヰスキー単独のデータを取り始めた1989年は233,000kLを消費していた。
現在はピーク時の消費量に近づきつつある。
Q3 日本のウイスキー輸入量はどれくらい?
A3 2022年の輸入量は67,224kL
2022年の輸入量はここ20年間で最大となった。
過去最も輸入量が多かったのは1989年の77,476kLである。
今の勢いが続くと、最大輸入量を更新する日も近そうだ。
Q4 日本がウイスキーを最も多く輸入している国は?
A4 2022年の輸入量最多国はイギリス
2022年の輸入量1位イギリス41,770kL、2位アメリカ15,415kL、3位カナダ7,257kL。
これはスコッチ、アメリカン(バーボン)、カナディアンという順になる。
日本でのスコッチ人気はさすがということである。
Q5 日本のウイスキー輸出量はどれくらい?
A5 2022年の輸出量は14,251kL
2022年の輸出量は過去最高である。
輸出量は2007年から15年連続で増え続けている。
世界でジャパニーズウイスキーが認められている証拠だろう。
Q6 日本がウイスキーを最も多く輸出している国は?
A6 2022年の輸出量最多国はアメリカ
2022年の輸出量1位アメリカ3,226kL、2位フランス2,847kL、3位中国2,161kL。
アメリカからはウイスキーを多く輸入しているが、輸出もしているので、良好な関係である。
Q7 日本の蒸留所数は?
A7 60以上(2023年3月時点で稼働している)
現在も稼働の準備をしている蒸留所があり、まだまだ増えるだろう。
しかし、実際にウイスキーが飲めるようになるには最低3年かかる。
さらに蒸留所の個性を出したものが飲めるのようになるのはかなり先である。
Q8 都道府県別一人当たりのウイスキー年間消費量が多いのは?
A8 2021年は山梨県
2021年の一人当たりのウイスキー年間消費量が多い都道府県は、1位山梨2.64L、2位東京2.47L、3位青森1.99L。
少ないのは47位長崎1.00L、46位和歌山1.01L、45位愛媛1.04Lである。
Q9 アメリカのウイスキー消費量はどれくらい?
A9 2021年の消費量は597,339kL
2022年は過去最高の消費量597,339kL(66,371[9Lケース,000])に達している。
2003年から2021年までの18年間でに7割以上も増加している。
この勢いはまだ続きそうだが、トレンドは高付加価値品へとシフトしつつある。
Q10 アメリカのウイスキー輸入量はどれくらい?
A10 2022年の輸入量は220,541kL
過去5年のアメリカのウイスキー輸入量は220,000kL付近で推移している。
Q11 アメリカがウイスキーを最も多く輸入している国は?
A11 2022年の輸入量最多国はカナダ
2022年の輸入量1位はカナダ98,815kL、2位イギリス72,854kL、3位アイルランド43,073kL。
この3カ国で全体の95%以上を占めている。
ちなみに日本は4位で3,637kLである。
Q12 アメリカのウイスキー輸出量はどれくらい?
A12 2022年の輸出量は185,162kL
パンデミックの影響から力強く回復し、2022年は過去5年で最大となっている。
Q13 アメリカがウイスキーを最も多く輸出している国は?
A13 2022年の輸出最多国はスペイン
2022年の輸出量1位はスペイン26,749kL、2位オーストラリア25,102kL、3位イギリス19,285kL。
僅差で日本は4位19,004kLである。
Q14 世界一売れているウイスキーは?
A14 2021年の世界一はMcdowell’s No.1
2021年の売上ランキングでは1位Mcdowell’s No.1(インド)270,900kL、
2位はImperial Blue(インド)216,900kL、3位はOfficer’s Choice(インド)208,800kL。
上位をインディアンウイスキーが独占している。
Q15 世界一売れているスコッチは?
A15 2021年の世界一はジョニーウォーカー
2021年の売上ランキングでは1位ジョニーウォーカー172,800kL、
2位はバランタイン78,300kL、3位はグランツ36,900kL。
上位は全てブレンデッドスコッチである。
Q16 世界一売れているバーボンは?
A16 2021年の世界一はジムビーム
2021年の売上ランキングでは1位ジムビーム98,100kL、
2位エヴァンウィリアムス27,900kL、3位メーカーズマーク23,400kL。
ちなみにテネシーウイスキーのジャックダニエルは121,500kLである。
●まとめ
日本とアメリカのデータをまとめた。
[千kL] | 日本 | アメリカ |
---|---|---|
生産量(2021年) | 127 | – |
消費量(2021年) | 168 | 597 |
輸入量(2022年) | 67 | 220 |
輸出量(2022年) | 14 | 185 |
輸入元 | == | == |
1位 | イギリス | カナダ |
2位 | アメリカ | イギリス |
3位 | カナダ | アイルランド |
輸出先 | == | == |
1位 | アメリカ | スペイン |
2位 | フランス | オーストラリア |
3位 | 中国 | イギリス |
売上ランキング(2021年)もまとめた。
[千kL] | 全体 | スコッチ | バーボン |
---|---|---|---|
1位 | Mcdowell’s No.1 271 | ジョニーウォーカー 172 | ジムビーム 98 |
2位 | Imperial Blue 217 | バランタイン 78 | エヴァンウィリアムス 28 |
3位 | Officer’s Choice 209 | グランツ 37 | メーカーズマーク 23 |
●あとがき
数値データを見ることで、ウイスキーの新たな一面が見れたのではないだろうか。
インディアンウイスキーの強さ、日本のウイスキーブーム、アメリカの現状など。
データを探して、まとめるのは一苦労だが、やはりまとまっているとわかりやすい。
今後も他のデータをまとめる予定である。