文字数:約1300文字
日本にウイスキーが伝わって、150年以上経つ。
そして日本でウイスキー造りが始まって2023年で100年となる。
これまでの日本ウイスキーの歴史を年表にまとめた。
●歴史
日本のウイスキーの歴史は輸入から始まり、国内生産を経て、全国展開する。
世紀を分けて日本のウイスキーの歴史を見てみよう。
19世紀
- 1853年(嘉永6年)
アメリカのペリー来航。浦賀で幕府役人にウイスキーを振舞う。
日本史上、初めてウイスキーが文献に登場。 - 1859年(安政6年)
横浜、長崎開港。外国人向けに洋酒の輸入が始まる。
トーマス・グラバー長崎に来航。 - 1868年(明治1年)
明治維新。 - 1871年(明治4年)
横浜山下町カルノー商会、猫印ウイスキー(尾張丸壜)を輸入。 - 1873年(明治6年)
岩倉具視使節団、欧米から帰国。
土産として「オールドパー」を持ち帰る。 - 1899年(明治32年)
鳥井信治郎、鳥井商店を開業(寿屋創業)。
20世紀前半
- 1906年(明治39年)
鳥井商店が寿屋洋酒店に改称。 - 1918年(大正7年)
竹鶴政孝、ウイスキーの製法を学ぶためスコットランドに留学(~1920年)。 - 1923年(大正12年)
関東大震災。
寿屋、本格ウイスキーの製造を目指して山崎蒸留所を建設。 - 1929年(昭和4年)
日本初の本格ウイスキー「サントリーウヰスキー(白札(しろふだ))」を発売。 - 1934年(昭和9年)
竹鶴政孝、北海道余市に大日本果汁を設立。 - 1940年(昭和15年)
大日本果汁、第1号ウイスキー「ニッカウヰスキー」を発売。 - 1945年(昭和20年)
終戦。 - 1949年(昭和24年)
ウイスキー1級、2級、3級を原酒混和率30%以上、5%以上、それ以外で分類。
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20世紀後半
- 1952年(昭和27年)
大日本果汁からニッカウヰスキーに変更。
若鶴酒造、富山でウイスキー製造開始。 - 1960年(昭和35年)
本坊酒造、山梨にウイスキー蒸留所を開設。 - 1963年(昭和38年)
寿屋、社名をサントリーに変更。
ニッカ、カフェ式蒸留機を西宮工場に導入。 - 1969年(昭和44年)
ニッカ、宮城県仙台市に宮城峡蒸溜所を開設。 - 1971年(昭和46年)
ウイスキーの貿易が完全自由化。 - 1973年(昭和48年)
サントリー、白州蒸溜所を開設。
キリン・シーグラム社、富士御殿場蒸溜所設立。 - 1983年(昭和58年)
笹の川酒造、福島でウイスキー製造開始。 - 1984年(昭和59年)
江井ヶ島酒造、ホワイトオーク蒸溜所操業(免許取得は1919年)。 - 1985年(昭和60年)
本坊酒造、マルス信州蒸溜所操業(免許取得は1949年)。 - 1989年(平成1年)
酒税法の大幅改正により、級別制度廃止。
21世紀
- 2006年(平成18年)
酒税法改正。
種類は4分類、17品目となり、ウイスキーは蒸留酒類に区分される。 - 2008年(平成20年)
ベンチャーウイスキー、秩父蒸留所稼働。 - 2011年(平成23年)
本坊酒造、マルス信州蒸溜所が生産を再開。 - 2016年(平成28年)
長濱浪漫ビール、長濱蒸溜所操業。
堅展実業、厚岸蒸溜所操業。
ガイアフローディスティリング、静岡蒸溜所操業。
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●あとがき
国税庁のデータによると、令和3年1月1日から10月31日までに、
ウイスキーの酒類等製造免許を新規取得した製造者数は約20ある。
ジャパニーズウイスキーの定義も決まり、数年後には様々な国産ウイスキーを味わえるだろう。
蒸溜所が増えると国産ブレンドの幅が広がり、まだまだウイスキーの伸びしろはある。
全国各地でウイスキーが造られることを考えると、期待が膨らむ一方だ。
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