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[糖道府県別の酒類販売(消費)量1]でまとめたデータを少し深掘りしてみた。
●成人人口と消費量
人口が増えると消費量が増加するのは当然である。
一応、相関係数を算出して確かめると、やはり強い相関(0.981)がある。
相関とはざっくり言うと、互いに影響しあう強さのようなもの(強1~弱0)。
グラフをみると、近似線は直線よりも曲線(3次多項式)のほうがデータに合っている。
人口が増え続けると、都市部では貧富の差が拡大し、
お酒の消費量の増加が鈍くなるのかもしれない。
●1人当たりの年間消費量
消費量をお酒が飲める成人人口で割った値が1人当たりの年間消費量である。
成人人口と1人当たりの年間消費量には相関が無い(0.100)ようだ。
つまり、1人当たりの年間消費量は都市人口とは関係性が低いといえる。
ちなみに沖縄では酒税が軽減されているが、消費量データなので含めた。
そうすると1人当たりの年間消費量が一番多いのは沖縄になる。
●あとがき
人口と消費量にはきれいな比例関係にないのかもしれないというのは、とても興味深い。
お酒は嗜好品なので、生活必需品ではない。
都市部では物価が高いため、資産によって嗜好品に余力をまわせるかどうかが決まる。
人口増加の限界点がどこにあるのかを探れないだろうか?